「奨学金の返済がある人はNG」「家計からではなく自分で返すべき」と答えた人は? 意外と「奨学金のせいで結婚できない」が真実ではないワケ

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婚活
奨学金を借りている若者が増えている今、その返済負担は結婚にどう影響しているのでしょうか(写真:今井康一撮影)

私立の理系大学院を卒業し、現在はIT企業で働く鈴木さん(31歳・既婚)は、500万円以上の奨学金を返済中です。

一昨年には第1子が誕生し、家庭を築きながら、今も地道に返済を続けています。

「返済は自分の収入の中からしています。でも、家を買おうとしたときにローン審査で何度か落ちてしまって……。最終的には、妻とペアローンを組むことにしました」

結婚や出産、マイホーム購入といったライフイベントが続くなか、奨学金返済の負担は決して小さくありません。

現在、大学生の約2人に1人が奨学金を受給しているとされ、若年層の結婚において「奨学金」は現実的なハードルになってきているのではないか。

しかし、実態を示す調査データはこれまで多くはありませんでした。

大学生の72.8%が「奨学金返済は結婚に悪影響」

そこで今回、日本最大級の奨学金情報サイトを運営する「ガクシー」と、大手結婚相談所「パートナーエージェント」の協力のもと、奨学金と結婚・婚活に関する意識調査を実施しました。

奨学金と結婚
【奨学金と結婚に関するアンケート調査】
・調査対象:「ガクシ―」ユーザー
・調査期間:2025年6月6日~6月16日
・調査人数:627人(大学生・大学院生327人、保護者212人、専門学校生29人 他)

アンケート調査の結果、聞いたうち大学生・大学院生の回答者の73%が将来結婚したいと回答。母数が少ないので社会を反映しているとは言いがたいのですが、専門学校生は結婚を希望する割合が53.7%ほどでした。

婚活と奨学金
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