親の関わり方が大きく影響していた…。「約束を守れない子ども」に言ってはいけない言葉
このように、1回目は許すのが基本。そして、その次の2回目です。普段から忘れっぽかったり、おっちょこちょいだったりする子であれば、もう一度、1回目のように、心配していたと伝えるか、「次こそは頼むよ」くらいの反応でもいいと思います。それで、しばらく約束を守るようになったら、また見守ればいい。
だけど、子どもによっては「ふ〜ん、このぐらいなら許されるんだな」と、親のやさしさを逆手にとって調子に乗り、また約束を破ることがあります。調子に乗っている子なら2回目、普段から忘れっぽい子なら3回目が勝負です。そのときは「約束は守らなければいけない」と毅然とした態度で叱りましょう。いつものニコニコ母さん(父さん)は封印です。
今まで見せたことのないような真剣な顔で、感情任せに叱るのではなく、少し声を低めにして諭すように「約束は守らないとだめだよ」と伝えると、子どもは「やばっ、やってしまった……」とハッとします。そのうえで、「あなたが本当に心配だから」と改めて愛情をぶつけるのです。
つまり、ここでも着地は「愛情」。
子どもは本能で大人を判別することがあります。大人が子どもの間違いを即座に叱り、正すことは、間違いでないけれど、言い方によっては思春期の子どもの心を閉ざしてしまうのです。
子どもも親の気持ちを感じ取れるようになる
わが子を心から心配しているのであれば、「どういう言葉をかければこの子の心に響くのだろう?」「どういう親の反応を見せれば、気づいてくれるのだろう?」と、子どもに寄り添って、考えることが大切。
子どもの様子をしっかり見ながら、親としての思いを丁寧に伝えていけば、子どもも親の気持ちを感じ取れるようになります。
1日や1週間で劇的な変化は生まれません。少しずつ変化を感じ取れるようになっていったとき、子どものSOSの信号が見える瞬間があるはずです。
そこで愛情のこもった言葉を投げかけることで、また子どもが前を向き走り続ける大きな力になります。そして、必ず勉強へのプラスにもなることでしょう。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら