親の関わり方が大きく影響していた…。「約束を守れない子ども」に言ってはいけない言葉
中学生になると、子どもは親から少しずつ離れ、友だちとの時間を大切にするようになります。友だちとおしゃべりをしているのが楽しいからと、約束の帰宅時間までに帰らなかったら、叱るのが親。
確かにそれは間違ってはいないのですが、ここでもやっぱり親の意外な反応が子どもの心を動かします。
まず、なぜそこまで怒らなければいけないのでしょうか。「約束は守るためにあるから」「家族でいっしょに夕ごはんを食べたいから」「学習習慣を乱したくないから」などいろいろな理由があると思います。
でも、いちばんの理由は、お子さんの遅い帰宅が心配だからではないでしょうか。中学生が1人で夜道を歩いていたら心配です。だったら、その気持ちをストレートに伝えてみてはいかがでしょう。約束を守らないことよりも、子どもの無事を祈っている姿を見せるのです。
ニュースを見ながら「こういう犯罪の手口もあるんだね。あなたの帰りが遅いと心配だよ」と、子どもを気にかけるのもいいでしょう。
こうした親の思いを知ると、子どもは「自分は大切にされている存在なんだ」と実感し、安心します。そして、この安心感こそが、勉強のやる気にもつながるのです。
親の対応を3段階にわける
約束や家庭のルールを守らなかったときのポイントは、「1回目」「2回目」「3回目」の対応をわけることです。
1回目は何よりも子どもへの愛情をメインに伝えるべきです。「大丈夫だった? 何もなくてよかった」といったように。
絶対に親に怒られると思っていたのに怒られないどころか、自分の帰りを心配してくれた。子どもは「なんて悪いことをしてしまったのだろう」と申し訳ない気持ちになり、「もう二度と約束は破らない」「帰りが遅れるときは絶対に連絡を入れよう」と心を改めるようになります。