親の関わり方が大きく影響していた…。「約束を守れない子ども」に言ってはいけない言葉
でも、こうした一ひと言ことだけのメッセージは、気持ちが伝わりにくいと私は感じています。もちろん、親がニコニコ顔で「おはよう!」と言ってきたら、子どもは「今日はお母さん(お父さん)やけに機嫌がいいな」と察しますが、それだけです。
でも、そこにもう一言加えてみると、だいぶ印象が変わります。たとえば、「○○、おかえり〜!」と子どもの名前を呼ぶのでもいいし、「今日の部活はだいぶしごかれたみたいだね。お風呂入っておいで」「明日も朝が早いから、早く寝てゆっくり休みな」など、同じ声かけでももう一言を加える。
そう、たった二言にするだけで、親の思いを届けられるのです。
こうした言葉は、子どもからすると「お母さん(お父さん)は僕(私)をいつも気にかけてくれている(=見守ってくれている)」と感じるもの。実はこれが「親は絶対的な自分の味方なんだ」と子どもが感じる、いちばんかんたんな、そして即効性の高い親の関わり方なのです。
子どもは絶対的な味方がいると思えば勉強も習い事もがんばれるのです。この「二言あいさつ」はちょっと意識するだけでかんたんにできます。なので、まずはギャップを埋めるはじめの一歩として、この「二言あいさつ」からはじめてみることをおすすめします。
ここからは具体的な声かけをご紹介します。
ケース【約束していた帰宅時間を守らなかった】
×つぶす言い方
「約束を破っちゃダメ。次守れなかったら○○没収だから!」
○ほめてやる気にさせる言い方
「大丈夫だった? 何もなくてよかった」
子どもがウソをつくのと同様、約束を破ったときも親は「叱るモード」になりがちです。ですが、子ども自身が悪いとわかっていることを、大人は必要以上に責めないほうがいいと私は思っています。