「近所の中学生と文通中」と明かした所ジョージ、「カンペは絶対に見ない」「大江健三郎氏も太鼓判」など、独特な“すごさ”に迫ってみた

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すごいトコロ4 スタッフを信頼し、褒めてノセる

もうひとつ、忘れてはいけないのは、所さんが番組スタッフを信頼し、「ノセる」のがうまいということです。

 以前に、「所さんが司会をされている番組は、どうして高視聴率で、しかも長寿番組になるのですか?」と質問されたとき、所さんは、次のような意味のことを言っています。

「もともと、スタッフが頑張って面白いVTRを作ってくれているので、そのおかげ」

そのVTRを生かすも殺すも、番組MCの料理次第なのですが、そんなことはおくびにも出さずに、スタッフを立てていました。自分の司会について、「VTRを見ているだけの仕事」と表現したこともあります。

そして所さんは、そんな自分の番組を支えてくれるスタッフをとても大切にしています。

スタッフが楽屋に挨拶に行くと、読み終えた台本を片手にして、「面白いね~」なんて言って、スタッフをいい気分にさせてくれる。短い言葉でスタッフを「ノセる」のがうまいのです。

ある番組プロデューサーは、「芸能界ナンバーワンの褒め上手」とまで言っています。 

すごいトコロ5 究極は「人柄の良さ」

所さんのすごいトコロ。最後は「人柄」です。

所さんの、全身からにじみ出る優しさ、頭の回転の速さ、下ネタに頼らないユーモアのセンスなど、そのすべてがテレビ向き。そして、「奥さんの手料理が世界一美味しい」と、仕事が終れば家に直行し、必ず家で家族と食事をするという家庭的な面も、好感度がアップする要因でしょう。

さらに、「人生を遊んでいる感」が漂う、自由な生き方は、視聴者にとっては、もはや、あこがれの対象でもあります。

御年70歳にして、まったく老いを感じさせず、テレビ界の第一線で活躍を続ける所ジョージさん。

・常に場の空気を和らげる

・肩ひじ張らず、自然体を意識する

・相手(視聴者)ファーストを意識する

・周りの人を信頼し、大切にして、短い言葉で気持ち良くさせ、イイ仕事をしてもらう

・大御所になってもいっさい威張らない人柄

これらは、ビジネスシーンやプライベートでの対人コミュニケーションにも役立つ考え方ではないでしょうか。

西沢 泰生 作家・ライター・出版プロデューサー

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にしざわ やすお / Yasuo Nishizawa

学生時代に「アタック25」「クイズタイムショック」などのクイズ番組に出演し優勝。「第10回アメリカ横断ウルトラクイズ」ではニューヨークまで進み準優勝を果たす。就職後は、約20年間、社内報の編集を担当。その間、社長秘書も兼任。2012年『壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方』(アスコム)で著者デビュー。現在は作家として独立。主な著書に『夜、眠る前に読むと心が「ほっ」とする50の物語』『コーヒーと楽しむ 心が「ホッと」温まる50の物語』(PHP文庫)、『一流は何を考えているのか』(Gakken)他多数。最新作に『生き方のヒントに出会う大人の寓話』(三笠書房)がある。

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