氷河期世代の中間管理職は「メンタル不調」を抱えている人が多い? 部下のメンタルケアも重要だが、まずは「自分を大事にする事」が必要な理由

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セルフケアとは、言い換えれば、追い詰められないためのストレス解消法や、自分なりのストレスを溜めないための習慣や考え方を見つけていくことです。

中間管理職に必要なセルフケア

なんといってもいちばん大変なのが、中間管理職です。実際にメンタル不調を抱えている方も多いものです。今40代から50代はじめくらいの就職氷河期世代は、特に苦しめられていると感じます。

頑張ってなんとか就職しても、正社員ではない同世代もたくさんいる。正社員として入社できても、後輩たちがまったく入ってこない。でも上司はいるわけです。後輩が少ないため、言葉は悪いですが、何年経っても下っ端の仕事もやらなければならない。雑務を抱えながらも、管理職としての仕事も増えていく。

頑張れ頑張れ、残業しろの新人時代を過ごしてきたこの世代は、経験を積んで中間管理職になっても、弱音を吐かずにそれを受け入れてしまいがちです。それなのに、働き方改革で後輩には「残業しないで早く帰りなさい」と言わなければならない。その分、仕事を自分で引き受けてしまう傾向もあります。

また、セクハラやパワハラが今のように周知されていなかったため、若い頃は当然のようにハラスメントも受けてきた。それなのに、自分が管理職になる頃には、下の世代にハラスメントをするなと言われる。ハラスメント研修を受け、自分たちが指導してもらえなかったことを、若い世代に指導していかなければなりません。指導の仕方を教えてもらっていないにもかかわらず、です。そうかといって、上の世代に指導の仕方を聞くこともできません。だから、手探りでやるしかないのです。

何が言いたいかというと、いちばん負担がかかっている、現在の中間管理職の方にこそ、なおさらセルフケアが大切だということです。

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