氷河期世代の中間管理職は「メンタル不調」を抱えている人が多い? 部下のメンタルケアも重要だが、まずは「自分を大事にする事」が必要な理由

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以前、管理職で「部下と話すことがない」とおっしゃっていた同じ会社の部下の方と話す機会がありました。

そこで「上司に、どんなことを聞いてほしい?」と聞いてみました。そうしたら「『今日のお昼、何食べた?』などと聞いてくれればそれでいい」と言うのです。拍子抜けしてしまいそうですが、そこから話が広がっていけばいいですし、無理に会話を弾ませる必要もありません。

話を聞いてほしい、聞かなければならないなどと、難しく考える必要はないのです。

管理者こそ、自分のケアをわすれずに

ハラスメント研修を受けましょう、管理者の○○研修を受けましょうなどと言われ、企業ではどうしても部下指導や部下のメンタルケアに注目されてしまいがち。

でも私は、管理者こそ、セルフケアを忘れずに、自分を大事にしてほしいと思っています。上からも下からも責められて板挟みになり、自分を置き去りにしていませんか。

部下の健康管理をしろ、などとお達しがくるため、自分のことはさておき、どうしても部下のことを気にしてしまう。でも、あなた自身の健康管理もしてあげましょう。

自分が元気で、心に余裕がなければ、そもそも部下のケアなどできるはずがありません。

私は社員研修をする立場なので、管理者から、部下のメンタルケアの研修をしてほしいと言われますが、そのとき「管理者自身のメンタルケアの内容も入れましょう」とご提案します。上司のストレスマネジメントやセルフケアが、どうしても後回しになってしまうからです。

多かれ少なかれ、誰しもストレスを抱えています。でもその人自身の性格や環境、立場によってストレスを感じるところは違います。たとえば部屋が汚れているのがストレスに感じる人もいれば、そうでない人もいます。仕事を任せられると重荷に感じて、ストレスになる人もいれば、任せてもらえないことがストレスになる人もいます。

まずは自分がどういうことにストレスを感じやすい傾向があるのか、自分を知ること、自己理解をすることから始めましょう

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