「20年前の中高生のほうが賢かった!?」“過去最高の学習環境”が招く学力低下の落とし穴

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漫画:ドラゴン桜
漫画:ドラゴン桜
漫画:ドラゴン桜
(漫画:©︎三田紀房/コルク)

学習の本質的なプロセスが失われた現代

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ここで描かれている「飢餓感」というのは、足りないものを補いたいと考え、よりよい方向に進むための原動力だと思います。それが今の子どもたちには足りていない、ということですね。

完璧に整った参考書、最初から線が引かれた情報、書き込み不要な学習ツール……。

これらは確かに便利ではありますが、「自分で考え、調べ、構造化する」という学習の本質的なプロセスを奪いがちです。人が成長するうえで最も大切なのは「飢餓感」、つまり足りなさを埋めようとするエネルギーです。それが満たされすぎた状態では、逆に学力は育ちにくいのかもしれませんね。

受験勉強や、子どもへの教育など、西岡壱誠さんへの質問を募集しています。こちらの応募フォームからご応募ください。

出典:

National Center for Education Statistics

PISA 2022 Report

西岡 壱誠 ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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