「ダウンタウンDX」最終回はなぜ“炎上”したのか? 長寿番組の無念な幕引きが示す制作の限界

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普通に考えるなら「浜田出演のスタジオ収録」「総集編VTR」「それらの組み合わせ」という3つの案がすぐに思い浮かぶ。テレビ制作者であれば誰でも、この3つのうちのどれかをやればいいのではないか、ということぐらいは考えているはずだ。この中のどれか1つを選ぶのが無難な終わり方だったと言える。

だが、実際にはこれらの案は選ばれなかった。ということは、制作者が意図的に「やらなかった」のではなく、何らかの事情があって「できなかった」と考えるのが自然だ。

制作者は最終回に浜田を出演させることができなかったし、総集編として過去のVTRを流すこともできなかった。だから、やむをえず、あのような形で番組を終わらせるしかなかった。

ダウンタウン
番組終了を知らせる公式サイトはどことなく物寂しい雰囲気?

浜田の登場は期待薄だった

浜田が最終回に登場しないことについては、事前にある程度予測できていた部分もあった。なぜなら、体調不良のため3月に活動休止に入った浜田が、5月に活動を再開してからも、「ダウンタウンDX」には戻ってきていなかったからだ。

活動再開後、浜田は「ごぶごぶ」「プレバト!!」「水曜日のダウンタウン」などのレギュラー番組に順次復帰していったのだが、「ダウンタウンDX」には戻ってこなかった。浜田が不在の時期には、別の芸人が週替わりで代打MCを務めていた。

この点についても、裏の事情はわからないが、何らかの理由で浜田は休養に入って以来、「ダウンタウンDX」には長く出ていなかった。だからこそ、最終回でも出演しないのは既定路線だったとも言えるのだ。

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