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“実家じまい”で急増!《人形供養祭》ずらり3000体 その全貌と、大切な人形を手放す人々の思いとは?

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以前、花月堂では希望する保育園や学校に一部のひな人形を寄付していたが、最近では逆に、保育園や各種施設の方が持っている人形の供養を申し込まれることが増えたという。

残ったもらい手のない人形、ぬいぐるみについては、産廃業者に頼んで分別処分される。

人形供養のニーズが高いのはあと10年

コロナ禍の中でも申し込みが絶えず、業績は右肩上がりだという花月堂。しかし石川さんとしては、今のような高需要が続くのはあと10年くらいと予想している。

「ひな人形や五月人形を持っているのは、主に60~80代の高齢者の方々。若い世代はガラスケースのお人形などコンパクトになり、今後はぬいぐるみなどのご供養が中心になってくると考えています」

花月堂を運営するビットシステム代表取締役の石川正行さん(撮影/今祥雄)

戦後生まれの高齢者はものを大切にする世代なので、手放すときもむげにはできない。加えて、ずっとしまいっぱなしで人形に対して申し訳ないという気持ちや、人形が怖いという気持ちを持っていることが多いという。

「合理的に考えればごみとして処分すればいいのですが、人形供養はそう割り切れない気持ちの部分をお金で解決するビジネス。だからこそ、多様なお客さんのニーズに応えることに価値があると感じます。お客様から『困っていたので助かりました。ありがとう』と感謝されることが多く、それがやりがいになっています」

時代が変化しても、人が人形やぬいぐるみに思い入れを持つ限り、人形供養のサービスは必要とされるだろう。

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