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“実家じまい”で急増!《人形供養祭》ずらり3000体 その全貌と、大切な人形を手放す人々の思いとは?

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準備が整うと要法寺の住職が現れ、14時から供養祭がスタート。厳かな雰囲気の中で読経が約30分続き、人形たちの魂はしっかり供養されて終了。Aさんと長女も手を合わせて人形を見送り、「“お役目ご苦労様でした”とお礼が言えてよかった」と、穏やかな表情で会場を後にした。

読経中、手を合わせて人形の供養をしていたAさん(撮影/今祥雄)

実家じまいを機に人形供養に出す人が多い

そもそもなぜ民間企業が人形供養を始めたのか。花月堂を運営する有限会社ビットシステムは2004年に石川さんが立ち上げた会社で、もとはHP制作などIT関係の業務をメインにしていた。

「2007年に知り合いの産廃業者が人形供養を始めることになり、そのHP制作を弊社が行うという協業の形でスタートしました。軌道に乗ったものの、2010年頃に産廃業者がこの事業から手を引いたため、弊社が引き継いで完全に請け負う形に。今では主力事業になり、人形供養の売り上げが9割を占めています」(石川さん、以下同)

花月堂の繁忙期は2月から5月まで。ひな人形と五月人形のCMが流れるころに、人形の片づけを思いつく人が多いからだ。

「今の60代より上の世代は、子どもが生まれると段飾りのお人形を買い、親戚から羽子板や破魔弓を贈られたりする習慣があって、子どもが成人した後も家に残されているケースが多いんですね。

以前は断捨離や引っ越しをきっかけにする方が多かったのですが、コロナ以降は、実家じまいのタイミングで人形供養に出される方が増えました。親が亡くなったり施設に入ったことで、子世代が実家の片づけをする中でお人形の処理に困り、人形供養をネットで探して花月堂のHPにたどりつくというパターンが多いです」

金属製の兜飾りは、寺社の人形供養では受け付けていないことが多いという(撮影/今祥雄)

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