元オリコン1位歌手shela、≪22年ぶり奇跡の復活≫が示す、幸福な「推し活」と「推され活」の極意

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このムーブメントはどんどん広がり、「東京でのshelaのライブを実現しよう」とファンたちが主催者に交渉するという、他のアーティストではなかなか見られないレベルの「推し活」まで生まれた。最終的にライブは大成功。

ライブスタッフによれば、「いずれのライブも収容人数の倍以上の応募があったため、それならばチケット価格をもっと引き上げて収益を高める、などのやり方もできた」とのこと。しかし、スタッフはこう続ける。

「これはあくまでもshelaさんとファンの方々のためのイベントです。大事なのは売り上げよりも、久しぶりの再会の場を作り、shelaさんの素敵なライブを届けること。それを続ければ、絶対にもっと大きな奇跡は起こせるはずだから、できることを一つひとつを重ねていくしかないと思ったんです。この姿勢が、より明るい未来を作るための道標になると信じています」

小さな想いが、大きな動きへ。今のshelaを支えるもの

自身のファンの「推し活」について、shelaはこう語る。

「フォロワーの方々が周囲へと働きかけてくれることによって、個々の小さな想いが、大きな動きへとつながっていく……。そのムーブメントを目の当たりにしたことが、今の私の情熱、原動力となっています。

北海道にいると、やっぱり東京とは時間の流れも、生活リズムも違います。すると、だんだんと“もうこれ以上の活動はできないんじゃないか”とモチベーションが途切れそうにもなるんです。でも、そのたびにファンの方々が、“shelaをどうにかしていこう”って私を引っ張って、奮い立たせてくれる。本当に感謝してもしきれません」

歌うshela
ライブの成功は、shela本人はもちろん、ファンやスタッフの大きな愛と協力があってのものだった
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