元オリコン1位歌手shela、≪22年ぶり奇跡の復活≫が示す、幸福な「推し活」と「推され活」の極意

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

そして、shelaはこうも続けた。

「他のアーティストのみなさんもそうだと思いますが、とにかく私は、ファンのみなさんが楽しい気持ちでいられることを望んでいるんです。例えば金銭面でかなりの無理をしたり、体調が悪かったりしてもライブに来ていただくというのは、お互いに幸せになりにくいので、つらくなってしまいます。

だから、何かを犠牲にしてまで他人を推していく、応援するというのは、私としてはどこか違う気がしますね。推す側も推される側もハッピーでい続けられることが、私の一番の願いです」

shelaと考える、理想の「推し活」「推され活」とは?

では、「推される側として、どのようにファンに応えているか?」と「推され活」について問うと、こんな回答が返ってきた。

「みなさんにお返しできていることは、ほんの少しかもしれませんが……。例えば、“この曲を出したときはどうだったんですか?”といった質問があったら、なるべく当時の資料を探して載せてみたり、オフショットを蔵出ししてみたり、MVの裏側を明かしたり……。ファンの方が喜んでくれそうなものを、とにかく探し出しています。

あとは月並みですが、こんなことしてみたいな、こんなもの作ってみたいな、ああしたら喜んでくれるかな、とか。そういうことを考えるだけでも、すごく楽しいんです。ライブのチェキ会でも、私を見つめてくださるキラキラした瞳を見るだけで感動してしまって、改めて私がパワーをあげているのではなく、本当にパワーをいただいてるのだなと実感しました」

彼女はそう言って、ふっと優しい笑みを浮かべた。

「推す側も推される側もハッピーなのが一番の望み」

shelaのその精神、そして等身大でありたいという気持ちが全国に広まれば、痛ましい事件や不道徳な社会の一面は、少しは減少するのかもしれない。彼女の例に学び、「推し活」や「推され活」をする以上、底なしの沼にハマるのではなく、透明感ある湖水で華麗にたわむれたいものだ。

*【あわせて読みたい】
“20世紀最後の大型新人”shela「全盛期は作られた自分にもがいて…」当時の知られざる葛藤や一人息子への想いも明かす
衣輪 晋一 メディア研究家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

きぬわ しんいち / Shinichi Kinuwa

インドネシアでボランティア後に帰国。雑誌「TVガイド」「メンズナックル」、Webメディア「マイナビニュース」「ORICON NEWS」「週刊女性PRIME」などでエンタメ・流行関連を中心に多岐にわたる記事を執筆。そのほかカンテレ公式HP、メルマガ「JEN」、書籍「見てしまった人の怖い話」「さすがといわせる東京選抜グルメ2014」「アジアのいかしたTシャツ」(ネタ提供)、制作会社でのドラマ企画アドバイザーなど幅広く活動中。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事