巨額赤字・シャープをどう再建するのか 奥田隆司・新社長に聞く

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--シャープからオンリーワン商品が生まれていない原因はどこにあるのか? タブレット端末「ガラパゴス」や液晶テレビ「フリースタイルアクオス」を発売したが、成功に結びついていない理由とは。

シャープはいいデバイスを持っているのに、最近は成功モデルが生まれていない。この理由について、ぼくは製品から商品にいかに仕上げていくかが大変重要と考えている。

よりマーケットに近づいて顧客のターゲットを明確にし、用途を打ち出すことでオンリーワンが真のオンリーワンになる。

--液晶事業の中長期的な戦略については。

今、液晶事業は大きく変わろうとしている。たとえば「ウィンドウズ8」が出てくると、(タブレットが増えて)ノートPCの世界が変わってくる。われわれの液晶事業は、応用分野を開拓してく必要がある。クルマや医療、教育、ロボティックスなど、まだたくさんあると思う。液晶というのは中長期的にみても応用技術が広く、マーケティングの目線で切磋琢磨しながら用途を広げたい。

--スマートテレビの戦略については。

次世代テレビの開発は、いろいろと検討していきたい。確かにテレビがネットにつながる時代だが、リビングでファミリーが見るテレビでネット機能が使われるのか、いろいろな意見があると思う。

 リビングは奥さんが支配するし、パーソナルで見る人もいるだろうし、テレビの次の姿については社内でもディスカッションしている。

 

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