東武北千住駅長に聞く「都心の北の大ターミナル」 乗り換え難易度高い、4社5路線が交わる要衝

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「20代前半の駅員もたくさん配属されています。最初は大変だと思いますが、この駅でいろいろ経験しておけば、ほかの駅でも役に立ちますから。それにこの駅は地下から地上3階まであるでしょう。一日働いていると階段を上ったり下りたり。池袋も大きな駅ですが、北千住はとにかく上下運動が多いんです。体力的には、ちょっとベテランにはキツいかな、と(笑)」(大根田管区長)

北千住駅の最大の特徴は、乗り換え客が多いこと。また、東武スカイツリーラインは北千住駅で地下鉄日比谷線、さらに押上駅では地下鉄半蔵門線と直通運転を行っている。直通先のダイヤ乱れが波及することも多い。北千住駅には折り返し用の設備が上下どちらにも複数用意されており、対応も複雑になるようだ。

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他社との協力も欠かせない

「お客さまへのご案内も大事になりますね。ただ、これもまた皆さん慣れているのか、どこどこが運休です、とご案内するとこぞって大移動して、ほかのルートに向かうんです。逆にたとえばJRさんとかつくばエクスプレスさんが運転見合わせになってこちらに流れてくることもあります。そのときも、とくに混乱ということはありません」(大根田管区長)

4社5路線が乗り入れる北千住駅。鉄道会社同士はライバルのように見られることも多いが、現場では互いに協力し合わなければこれほどの巨大な駅を動かすことは難しい。実際、北千住駅でも定期的に各事業者の現場職員同士で集まって懇親会を開いているという。

東武鉄道 北千住駅 3階ホーム
3階ホームで北行きの電車を待つ乗客。北越谷方面の各駅停車が入線する(撮影:鼠入昌史)
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