「19秒で世の中の悪を完全抹消。守るべきは少女の“夢”、正すべきは世の“不正”。元CIA工作員が(歌手を目指す)少女のために立ち上がる!」というわかりやすい展開のアクション作ではあるが、そこはそれ、名優デンゼル・ワシントンと若手最注目株の女優(『キック・アス』で、日本でもトップクラスの人気を誇る)クロエ・グレース・モレッツとの共演となれば、面白くないわけがない。ロシアン・マフィアに拘束され、娼婦として働かされている少女を救うべく、闇に悪党を抹殺する元CIAの“仕置き人”マッコールvs.マフィアから送り込まれた刺客との、手に汗握る激しいバトルは必見だ!
どこから観ても同パニック超大作『ツイスター』の別エピソードみたいな映画だ。なにせ、人類未体験の巨大竜巻が街を崩壊し、人々を恐怖に陥れるさまを、臨場感あふれる迫力の映像でリアルに再現していく体感型パニック・アドベンチャーなのだから。これはもうブルーレイ&(できれば50インチ以上の)大型TVでの鑑賞が必須となる。本来は、これぞ映画館に足を運んで鑑賞する価値のある一本だ。パソコンやタブレットで観ると、スケール感が極端にダウンし、本作の売りである壮大な臨場感を体感することは不可能だ。本作に関しては、正直ストーリーはどうでもよい(苦笑)。
どなたもご存じ、1980年代に一大ブームを巻き起こした香港キョンシー映画『霊幻道士』が、ダークホラー・ムービーとしてよみがえった。霊幻道士役の俳優として名を馳せたチン・シュウホウ。今は落ちぶれて妻子と離れ、絶望の果てに、幽霊が現れるといううわさのある団地の2442号室に入るのだが……。「香港映画史上、もっとも恐い映画が誕生!」というコピーはどうかと思う。『呪怨』もそうだが、この手の映画は大好きではあるものの、たかみはつねにコメディー感覚で楽しんでしまう。いくら恐ろしげな面相のお方々が登場したところで、しょせんは作り物という意識のせいなのだろうか。
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