30代以下と40代以上で明らかな違い…「F1日本グランプリに26万人」ファンの意外な実態

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次に、現地観戦者と配信視聴者を「30代以下」と「40代以上」に分けて、応援しているチームの傾向を比較しました。年代を問わず全体で見ると、唯一の日本人ドライバー角田裕毅選手が所属するオラクル・レッドブル・レーシングが最も多く、半数を超えています。年代別では特に40代以上で同チームの人気が高く、ホンダが同チームにパワーユニットを供給している関係で、往年のホンダファンが応援している影響があるのかもしれません。

一方、30代以下の現地観戦者では、昨シーズンのコンストラクターズチャンピオンで今もっとも勢いがあるとされるマクラーレン F1 チームがオラクル・レッドブル・レーシングと同程度となっています。30代以下の配信視聴者では今年のルーキーの中でも特に注目度の高いアンドレア・キミ・アントネッリ選手が在籍するメルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラ1チームが最も多い結果となり、年代や観戦方法などで差が見られました。

現地での行動と満足点

現地観戦者が鈴鹿でどのような行動をしていたかを見ると、30代以下は 40代以上と比べ、ピットウォークなどサーキットならではのイベントに参加した比率が高くなっています。また、同行した家族や友人と会話するのと同程度にSNSへ投稿する割合が高く、対面でのファン交流とオンライン発信の両方を楽しんでいる様子がうかがえます。

次に、現地観戦前に楽しみにしていたことと観戦を経て満足した点を見ていきます。全体ではやはりサーキットの雰囲気やエンジン音、臨場感といった、現地ならではの要素が事前・事後ともに上位でした。

一方、レース中のドラマやオーバーテイク、チーム戦略が事前の期待を下回る満足となりました。これは、鈴鹿サーキットのオーバーテイク(追い越し)が難しいと言われている特性や、今年東コースを中心に新舗装となったことからタイヤの消耗が少なくなり、目まぐるしく順位が変わるレース展開とはならなかったことが要因と考えられます。

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