トッポギ、鯛焼きなど…韓国で庶民の「おやつ」が今や健康食に変身

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こんなお菓子が産業化された背景には、大きく二つの理由がある。00年以降、「きちんと食べて健康に過ごそう」という健康ブームが起こり、間食やお菓子は敬遠された。老若男女、誰もが楽しめる国民的食品だが、衛生的ではない場所で、賞味期限を過ぎた食材も使われる「汚い」イメージが強かった。

生き残るためには変化が必要だ。アッタルの関係者は「加盟店オーナーに衛生教育を徹底させ、材料も本社で責任を持って供給するため、安全な食べ物を求める顧客も満足しているようだ」と打ち明ける。

これに加え、少ない資本で創業できる利点も注目されている。これまでの飲食店開業には、カネがかかった。韓国外食業中央会によれば、10年に閉店した食堂は4万7000カ所で、前年比40%減少した。昨年には上半期だけでも2万6615カ所が閉店した。新規開業者の多くが50歳代で技術も経験もなく、しかも開業資金が必要な焼き肉店や韓国料理店などに目が行くためだ。投資費用と同様、これらの店は調理師などの人件費も大きな負担となる。

その点、お菓子の店はフランチャイズによる創業の場合、26・4平方メートル規模と小資本で運営できる。また、販売量を考えて1日の生産量を調整でき、在庫負担も少ない。従業員の負担もそれほど大きくない。オーナーの6割が女性だという。

(韓国『中央日報エコノミスト』2月13日号/キム・ソンヒ記者 =週刊東洋経済2012年3月17日号)

記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。写真:Sung Sook CC BY-SA

 

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