解散・上場廃止宣言から一転、上場維持--マザーズ最古参銘柄、メッツのジェットコースター的軌跡

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今期のメッツは第3四半期までの売上高がわずか15万円。会社側は「不動産売買で3月末までに何としても1億円の売上高は確保する」としている。

上場廃止イコール倒産というわけではないので、1億円の売り上げ達成ができなくても、株主がその地位を追われるわけではない。とはいえ、流動性の低下は吉野氏以外の少数株主にとっては痛い。

そもそも、上場当時の事業からはすべて撤退し、途中で始めた不動産事業も実質的に手仕舞い状態にあった会社に、上場企業として存続させる意義があるのか、という議論もあろう。上場を維持していれば、既存株主以外に新たな株主が付く。新スポンサーの下で復活に失敗すれば、その新たな株主が“被害者”になってしまう。

新たな被害者を出すことなく、成長して株主に還元ができる会社に変貌できなければ、上場存続は問題解決を先送りしただけ、ということになる。

とにもかくにも、まずは1億円の売上高計上が喫緊の課題だ。たった1億円、されど1億円。5月の決算発表が、上場廃止宣言にならないことを祈ろう。
 
◆メッツの業績予想、会社概要はこちら

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(東洋経済オンライン)

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