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わが子の騒ぎ声にイライラ、なぜルールを守れないのか思い悩む・・・ そんな親に知ってほしい「子どもを怒鳴らずに諭す」目から鱗の方法

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  • オ・ウニョン 精神科医、児童青年精神科専門医、医学博士
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子どもたちの集まりに行ったのに、今日に限って聞き分けがなく、最初に念押ししたように家に帰る羽目になりました。こんなときは、周りの目が気になるかもしれません。しかし、他の親御さんにはかまわず、子どもに対して一貫した態度を示さなければなりません。そうしてこそ、子どもは「ああ、約束はどんなときも守らなきゃいけないんだな」と学びます。

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退席する際に気をつける点は、絶対に人前で子どもをけなしたり怒ったりしてはいけないということです。

他の親御さんたちにはこう言いましょう。

「ごめんなさい。騒いだら帰るって約束していたので、今日はもう帰りますね」

このようなフレーズはあらかじめ練習しておくといいでしょう。迷いがあるときは、なかなか口に出せないものです。

子どもの問題行動への対処のしかたは、家庭によってさまざまです。それに口出しすることはできません。もちろん、親しい間柄なら、ふだんから自分の教育観を話しておく必要はあるでしょう。

「私、自分の子どもがカフェで走り回ったりするのが耐えられなくて。子どもが騒ぎ続けたら、家に連れて帰ることもあるんです」。こう言っておくと、あとで説明をする必要がなくなりますね。

静かな声で話すことができたら

話すときに大声を出す子どもがいますが、特に理由はありません。ただそのように話すのが癖なのです。このような子どもを相手にしていると、いつの間にか親の声も大きくなっていたりします。

でも、こんなときは逆に小さな声で話すほうが効果的です。小声で、「ママ、ちょっとお話があるんだ……」と言ってみてください。子どもは目を輝かせて、ひそひそ声で「なになに?」と聞き返すでしょう。そしたら、もっと小さな声で言ってみてください。「よく聞いてね」

子どもは母親の声を聞くため自然に静かになるでしょう。そのとき、こう言ってあげます。

「静かにしてくれたから、ママもお話ししやすかったよ。ありがとう」

子どもの話し方を変えたいときは、親の話し方から見直してみましょう。子どもの話し方は親によく似るものです。使う単語、口調、声のトーン……。生まれたときから似ている顔とは違い、話し方は生まれたあとでだんだんと似ていきます。親の話し方を一番よく聞いているため、それに似るのです。

言葉は技術ではありません。そのときの状況に応じてなぜそう話すべきか、親自身が深く理解したとき、初めて子どもから素直に受け入れられる言葉が出るようになります。うまくいかないときは、まずここで紹介した言葉かけで練習してみるのもいいでしょう。練習するうちに、子どもの反応がよくなっていくはずです。

その結果、子どもの問題行動が改善されれば、親も育児に自信が持てるようになります。そうすると親子の心の距離も縮まり、子どもをサポートするための心地よい言葉が自然と口をついて出てくるようになるでしょう。

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