わが子の騒ぎ声にイライラ、なぜルールを守れないのか思い悩む・・・ そんな親に知ってほしい「子どもを怒鳴らずに諭す」目から鱗の方法
友達と一緒に室内の遊び場に行きました。わが子がボールプールのボールを何度も友達の顔に向かって投げています。もちろん注意するべきですよね。
「こっちに来なさい。ここはボールで好きなように遊ぶ場所だけど、ボールを人の顔に向かって投げてはいけないよ」。このように伝えてください。さらに、「このまま続けるなら、もう帰るよ」と付け加えることができたなら100点です。もう一つ教えましょう。この言葉まで付け加えれば200点です。
「また今度来ようね。今日はもう帰るよ」
あるテレビ番組に出演したとき、「チャンスは何回あげるべきですか?」と親御さんに聞かれ、こう答えました。「千回でも一万回でもあげてください。親は子どもの過ちに何度でも耐えるべきです」
子どもが問題となる行動を繰り返すとき、親はその姿を当たり前のように間違っていると判断し、気楽に見守ることができません。子どもをけなすような言葉を口にしたりもします。
私たちが37カ月の子どもだったとき、毎日どんな問題行動を繰り返していたでしょうか。その行動を直すのにどれほど時間がかかったでしょうか。覚えていませんよね。だから、生まれてまだ37カ月の子どもを、37歳のあなたの目線で見てしまうのです。
子どもに教えるときは常にチャンスを与えるようにしましょう。チャンスをあげれば子どもは学ぶもの。誰も一回では学べません。子どもでは余計に難しいのです。
じっとできずに騒いでしまうとき
子ども連れで仲間と集まるとき、不特定多数の人がいる室内などを約束の場所にするのはおすすめしません。子どもはもともと、長時間じっと座っているのが苦手です。走り回って遊びたがるのが普通です。なるべく公園などの、大声を出したり走り回ったりできる場所で集まるほうがいいでしょう。
やむをえず不特定多数がいる室内に行くときは、出かける前に子どもにひと声かけておきます。約束の場所に着く前に、もう一度念押ししてもいいでしょう。
「うるさくしたらママが何度か注意するからね。それでも聞かなかったら家に帰るよ」
必要に応じて「うるさくしたら」の部分を「買って欲しいってダダをこねたら……」とか、「部屋の中で走り回ったら……」などに変えて活用してみてください。
子どもたちは成長するにつれてさまざまな行動をし、いろいろな問題を引き起こします。それが自分の年ごろらしく生きるということです。ところが、そうした行動が親の気持ちを刺激します。それによって親が気分を損なうのは、実は親自身の解決されていない問題のせいです。つまり、親自身の宿題なのです。
子どもの問題行動のせいで自分の感情が抑えられないようなら、それは「自分の宿題」です。自分の宿題が手に負えないからといって、それを子どものせいにしてはいけません。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら