くすぶり続けるギリシャ危機、ユーロ離脱の可能性

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

しかし、ESM自体が無事に稼働できるかどうかに懸念がある。まずユーロ圏17カ国の議会を通るか(出資額の9割に相当する国の合意が必要)というハードルがある。また、当初の5000億ユーロから減ってしまった現在の保証能力4400億ユーロが、フランスの格下げなどによってさらに減るおそれもある。国債買い入れや金融機関への出資などのプログラムを実現可能にするには、さらにハードルが高い。

2月26日に閉幕したG20財務相・中央銀行総裁会議でも、まずEU(欧州連合)の自助努力を求める米のガイトナー財務長官とこれに同調する日本、中国と、IMFの基盤強化を求めるラガルド専務理事や欧州各国代表との間に温度差があった。

英国保守党はサッチャー以来、ユーロに対して、一貫して懐疑的だが、キャメロン首相は昨年、財政規律を求めるEUの新条約に加わらないと決めたことで、国内の支持率が上昇した。
公言され始めたギリシャ離脱

EUの命運を握るドイツの連邦議会(下院)は27日、ギリシャへの追加支援策について、賛成496、反対90、棄権5と圧倒的多数で承認した。しかし、メルケル首相が、ギリシャがユーロにとどまる方向で、ドイツ国民とギリシャ国民の双方へ粘り強く協力を呼びかけているのに対して、フリードリヒ内相は「ギリシャはユーロから離脱したほうが再生の可能性が高い」と発言するなど、内部から不協和音が出ている。

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事