大和証券は独立を維持できるか、格下げ阻止へリストラ加速

日比野社長は就任当初から「当面3年は独立系で走る」と述べてきた。しばらく独立で走って、ダメなら再び提携も考える、と解釈できる。ほかの金融機関との提携カードを完全に捨てたわけではないのだ。

大和は国内ではリテール、法人部門とも営業基盤は強固であり、銀行系証券会社と比べてもまだまだ一日の長がある。仮に「業界一の花嫁候補」が支援を求めれば、応じる大手金融機関はあるはずだ。経済合理性からいえば、メインバンクであり共通の顧客企業も多い三井住友銀行との“復縁”だが、資産運用の面でシナジーが見込める保険会社との資本提携もありうる選択肢だろう。

しかし、「新しい大和証券として頑張ろうと団結を呼びかけているステージで余計なことは考えない」と日比野社長は強調する。「間接金融(銀行)の手のひらの上の資本市場(証券)という形は、国民経済的にも疑問に思う」と、あくまで独立系証券として生き残る理想を捨てていない。それが本当に可能かどうか、今後半年から1年が勝負となる。

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(中村稔 撮影:今井康一 =週刊東洋経済2012年3月10日号)

記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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