大和証券は独立を維持できるか、格下げ阻止へリストラ加速

大和証券は独立を維持できるか、格下げ阻止へリストラ加速

厳しい経営環境に苦しんできた証券界にとって、年初来の株式市況の回復は「干天の慈雨」となっている。業界2位の大和証券グループ本社も、2月は月次で今期最高の業績となった可能性がある。昨年末に230円台まで下落した同社の株価も340円台まで戻してきた。

持ち株会社である同社は、4月に中核子会社の統合を控えている。リテール(個人)業務を担う大和証券とホールセール(法人)業務の大和証券キャピタル・マーケッツ(CM)が合併する。住友銀行(現三井住友銀行)との合弁設立のために分社化し、持ち株会社を設立したのが1999年4月。2009年末には合弁を解消して独立系へ復帰。そして4月には13年ぶりに総合証券として再スタートを切る。市況回復が続けば、その門出を祝うことになる。

投資不適格寸前 元凶は赤字の法人部門

しかし、今の大和に気を緩める余裕はない。昨年11月に米格付け会社のムーディーズから投資不適格寸前の「Baa3(見通しはネガティブ)」へ格下げされて尻に火がついている。1月末に発表した今期第3四半期(11年10~12月期)決算では連結純損失が216億円へ拡大、第1~3四半期累計の赤字は504億円まで膨らんだ。法人部門の7四半期連続赤字に加え、リテールや資産運用部門も大幅減益となり、投資不適格転落が一段と現実味を帯びた。


ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
トレンドライブラリーAD
人気の動画
東芝、会社「3分割」に残る懸念
東芝、会社「3分割」に残る懸念
ANAとJAL、国内線で競り合う復活レースの熾烈
ANAとJAL、国内線で競り合う復活レースの熾烈
富裕層、世代でまったく異なる「お金の使い方」
富裕層、世代でまったく異なる「お金の使い方」
サイゼリヤが「深夜営業廃止」を決断した裏側
サイゼリヤが「深夜営業廃止」を決断した裏側
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
メタバース革命が始まる<br>全解明 暗号資産&NFT

不正流出事件から4年。復活不可能に見えたビットコイン相場は米国主導で活況を取り戻しました。暗号資産を使ったNFTの購入、そしてNFT取引が広がるメタバースにもビジネスの機会が広がっています。日本は暗号資産とどう向き合うのでしょうか。

東洋経済education×ICT