【2025秋発売予定、名車復活のシナリオ】ホンダ新型2ドアクーペ「プレリュード」の復活劇。その歴史を初代から振り返る

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主な特徴は、ロングノーズショートデッキ、ワイド&ローといったクーペモデルらしいスポーティな外観デザインを採用したこと。この基本コンセプトは、その後に登場する後続モデルたちにも継承され、歴代プレリュードが持つ個性のひとつとなっている。また、機能面でのトピックは、国産車初の「電動サンルーフ」を標準装備したことだ。ルーフの開口部をスイッチひとつで開閉可能で、手軽に開放感あふれる爽快なドライブを楽しめることも魅力だった。

インテリアでは、フロント席に十分な空間を確保し、パーソナルユースを重視したデザインを採用。スピードメーターとタコメーターを同軸上に配置した「集中ターゲットメーター」を搭載するなどで、先進的かつ快適な居住空間を生み出す工夫を施した。

排出ガス規制と出力を両立したエンジン

初代プレリュードのリアビュー
初代プレリュードのリアビュー(筆者撮影)

エンジンには、最高出力90PS(AT機構のホンダマチック搭載車は85PS)を発揮する直列4気筒のCVCCエンジンを搭載。CVCCとは、1970年に改正されたアメリカの大気浄化法、いわゆる「マスキー法」に対応させた低公害エンジンのことだ。

当時から日本をはじめ、世界の自動車メーカーにとって巨大マーケットだったアメリカ。だが、マスキー法が定めた排出ガス規制の基準値はかなりきびしく、多くのメーカーが達成不可能と主張したほどだった。そんななか、世界で初めて基準値をクリアしたエンジンがCVCCだった。

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