【33年の歴史に終止符、ホンダのビッグワン】フラッグシップモデル最終型「CB1300スーパーフォア ファイナルエディション」と歴史を振り返る

なかでも1969年に登場した750ccモデルの「ドリームCB750フォア」は、市販量産バイクでは世界初の直列4気筒エンジンを搭載。当時としてはかなりパワフルな最大出力67馬力を発揮し(国内仕様車)、日本はもちろん、北米など海外でも大ヒットを記録し、ホンダとCBの名前を一躍世界に知らしめる。
その後、ホンダは、レースなどで培った技術を投入し、DOHC・4バルブ化で高性能・高出力化を実現した新型4気筒エンジンを開発。1978年に、そのエンジンを搭載した900ccの輸出仕様車「CB900F」を発売。翌1979年には、750cc版の「CB750F」を国内発売し、いずれも国内外で大きなセールスを記録する。

そして、これらモデルの活躍により、CBの名称は「高性能な大排気量バイク」の代名詞となり、今でもホンダを代表する2輪ブランドのひとつにまで成長。なお、現在CBは、ホンダのラインナップ中では、ネイキッド(カウルレスモデル)のスポーツバイク・シリーズという位置付け。レーシングマシンの技術やノウハウを投入した市販バイク、いわゆる「スーパースポーツ」に関しては、フルカウルモデルの「CBR」シリーズが受け継いでおり、CBブランドとの差別化を図っている。
登場の背景、プロジェクト・ビッグワンとは

そんなCBのフラッグシップとして、30年以上も多くのユーザーに愛されてきたのがCB1300スーパーフォアだ。源流となるのは、1992年に発売されたCB1000スーパーフォア。前述のプロジェクト・ビッグワンというコンセプトによって生まれた大型スポーツバイクだ。
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