アジャイルは朝令暮改?MECEの罠とは?今さら聞けないビジネス用語の本当の意味を『ビジネス版 悪魔の辞典』が暴く
「アジャイル」は本来、研究開発の部署などで、“時間がかかる工程をいかに短くするか”を考える際に使うことば。したがって、「アジャイル営業」「アジャイルマーケティング」などはありえない。営業もマーケティングも、時間を短縮すれば売れる世界ではないのだから。
にもかかわらずビジネスの現場では、上記のように行き当たりばったりの上司が、指示をコロコロ変えることを正当化する言い訳に使ったりしているのだ。
【霞が関】地名だと思っていると、致命傷を負いますよ。
ビジネスパーソンが地名を口にするときには、2つのパターンがある。まず1つ目は、本当に地名を伝えたいとき、もう1つは、名指しするのがはばかられるときだ。
永田町と聞いて、多くの方は政治をイメージするでしょう。文藝春秋を思い浮かべる人は出版業界の人か、文春砲に撃たれた人でしょうか。
では、本石町といえば…? 東洋経済新報社、ではなく日銀です。(13ページより)
東京以外でも同じ。修道町といえば、大阪人にとっては製薬会社の本社が集まっているところ。北浜は大阪取引所がある株の街で、東京でいう兜町にあたる。
地名に隠されたビジネス界の「暗黙の了解」
【MECE】「網羅的かつ排他的」ではなく、「モレなく、ダブりなく」と訳した訳者が、まさにMECE。
最近では、大学のキャンパスでもよく聞くそうだが、では大学生をMECEに分けるとどうなるだろうか? 2つに分ける方法が簡単だという。
モレもダブりもないのでMECEだが、分けたところで役に立ちそうではない。
これはモレまくり、ダブりまくり。そもそも、学生の本業である「学ぶことが好きな学生」が入っていない。それにダブりでいえば、体育会の学生にもゲーム好きはいるはずだ。

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