【全面刷新となる6代目の進化点】正統派SUVとして正常進化を遂げたSUBARU新型「フォレスター・プロトタイプ」に乗って感じた圧倒的な安心感

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2ピニオンとは、ドライバーがステアリングを操舵するラック&ピニオン部分と、電動パワーステアリングの電動モーターがアシストするラック&ピニオン部分を分ける(2ピニオン化する)ことで、人と電動モーターの動きをそれぞれスムースに連携させる技術手法。車体にじんわり操舵を伝えられる効果とともに、まわしたときだけでなく戻す際も連携がスムースになるから、より上質な走りになり動的質感を高める。

カーブ走行では動的質感の高さが顕著になる。同一条件で比較試乗した従来型では、車体上部からまず向きを変え、わずかな時差をもって徐々に足、続いてボディ全体が向きを変えていく。同じシーンで新型は車体全体と足、というかタイヤと一体になった向き変えを行う。でも不思議と過敏じゃない。ロールの極初期で車体をグッと受け止め、その傾向のまま反応し続けるからだ。あたかもステアリングとボディが直結しているようで気持ちいい。

一体感を高めた足まわり

後部座席でも試乗したがその印象は変わらず。前後で位相のズレが少ないから乗り物酔いもしづらいと思えた。意地悪してカーブ途中でグイッと切り込んでみたが、ウエット路面&M+Sタイヤ(225/55R18)ながら摩擦円をきれいに使い切る(スムーズに動く足まわり由来の)旋回性能が伝わってきた。

S:HEV(19インチ)では、1.8Lターボから最大で110kg重くなる車体(と増加したバネ下重量)に合わせてダンパー設定を変更。伸び側/縮み側ともに減衰力を高め、しなやかさと応答性を両立させたという。

違いを確認するため同じくハンドルを指2本ぶん切っていくと、たしかにターボモデルのスッキリ感とは異なるじんわりとした反応を示した。ロール初期はじわっと動くがその後、グイッと受け止めるイメージだ。さらにそこから切り足していくと、ターボモデル同様に車体との一体感を強めた素直な挙動を示し続ける。

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