【全面刷新となる6代目の進化点】正統派SUVとして正常進化を遂げたSUBARU新型「フォレスター・プロトタイプ」に乗って感じた圧倒的な安心感

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筆者はターボモデルのスッキリ感を好むが、総じてパワートレーンに合わせた挙動の造り込みはSUBARUらしく手の込んだものだった。

サイクリストにも対応した歩行者保護エアバッグ
サイクリストにも対応した歩行者保護エアバッグ(写真:SUBARU)

SUBARUは継続的な安全性能の向上にも熱心だ。5代目「インプレッサ」(2016年)に国内メーカーとして初めて「歩行者保護エアバッグ」を採用し、現在7車種に実装している。

新型フォレスターでは歩行者保護エアバッグのエアバッグそのものを大型化することで自転車の運転者も保護対象とした。自転車と衝突すると運転しているサイクリストの腰がクルマのボンネットに乗り上げるため、結果的に頭部が硬いAピラーに衝突し、死亡事故につながる事例がある。

そこでSUBARUではAピラー付近を覆うようにエアバッグの展開面積を大幅に拡大した。システムは0.03秒で衝突を判定し、着火から展開までが0.07秒だから、計算上は衝突から計0.1秒でサイクリストや歩行者を保護するエアバッグが開かれる。そのエアバッグは200Lと大容量なのでインフレーターを2つ備え、スムースな展開を支えている。

激化するSUV試乗で存在を示せるか

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SUBARUによると、2023年度の国内市場は登録車の販売台数のうち38%がSUVで、購入者の54%が40才代以下のファミリー層や若い世代だという。そうした背景からここしばらくはSUV人気が継続するとみているが、それだけに競争は今以上に激化するだろう。新型フォレスター・プロトタイプ試乗については、筆者YouTubeチャンネルの【 SUBARU 新型 フォレスター プロトタイプ 2025 動的質感 60㎞/hで走る S:HEV ハイブリッド ターボ 従来型比較 試乗 】も併せて見ていただきたい。

新型フォレスターは安全性能を高めながら扱いやすいボディサイズにとどめ、S:HEVとターボのパワートレーンで動的質感を高めた。この選択と集中がどう市場に解釈されるのか、販売後の動向に注目したい。

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西村 直人 交通コメンテーター

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にしむら なおと / Naoto Nishimura

1972年1月東京都生まれ。WRカーやF1、さらには2輪界のF1と言われるMotoGPマシンでのサーキット走行をこなしつつ、4&2輪の草レースにも精力的に参戦中。また、大型トラックやバス、トレーラーの公道試乗も積極的に行うほか、ハイブリッド路線バスやハイブリッド電車など、物流や環境に関する取材を多数担当。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)理事。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。(財)全日本交通安全協会 東京二輪車安全運転推進委員会 指導員。(協)日本イラストレーション協会(JILLA)監事。★Facebook「交通コメンテーター西村直人の日々

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