【全面刷新となる6代目の進化点】正統派SUVとして正常進化を遂げたSUBARU新型「フォレスター・プロトタイプ」に乗って感じた圧倒的な安心感

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パワートレーンは、水平対向2.5L+2モーターのS:HEV(THS方式)と、水平対向1.8Lターボ(CVT/リニアトロニック方式)の2タイプ。S:HEVは先に搭載されている「クロストレックS:HEV」と同じシステム構成でカタログ上の最大値も同一だが、フォレスターでは車両重量が90kg程度重くなることから、差分を埋めるため出力特性に変更を受けている。

最初に結論だが、新型フォレスターはどんな速度域でも静かで低振動。これがとても際立っていた。静けさの指標のひとつに前/後席間での会話のしやすさがある。「会話明瞭度」と称される項目だが、こちらも抜群に優れていた。

静かさを生み出す空力性能

僧院振動に関するグラフと、そのための対策などをまとめた資料
僧院振動に関するグラフと、そのための対策などをまとめた資料(写真:SUBARU)

こちらのグラフで確認できるように車内で体感する音圧はS:HEV/ターボともに低いが、ここにすっきりとした音色が加わるので「静かで気持ちの良い加速」として堪能できる。わかりやすく快適な移動空間だ。

静かなキャビンは優れた空力性能にも支えられている。段差を少なくして空気の流れを制御するなど、ここは解析技術の賜物だが、じつはワイドに見える車幅は1830mmと昨今の事情からすれば扱いやすい(≒狭い)部類に収まる。風切り音が小さいのはこれらの相乗効果だ。

この広すぎない車幅は前面投影面積においても有利に働く。フォレスターの全高は1730mmだが、車体を正面から見た際の前面投影面積そのものが小さい。スムースな空気の流れを示す指標の空気抵抗係数(Cd値)も大事だが、空気の抵抗元となる前面投影面積(CdA値)が小さければ、それだけ高速走行時の燃費数値に効いてくる。

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