編み物が「オールシーズンの楽しみ」に! 若者に“編み物ブーム”、実は「タイパ・コスパ最強」。《自分らしさ》を出せることも人気の秘密

動画を見ながら、かぎ針編みでかわいい小物を編む──。いま、若い世代に編み物が人気だという。ブームの発端はK-POPアイドルだ。AERA 2025年4月21日号より。
コロナ禍の韓国で流行、日本のトレンドにもマッチ
いま、若い世代に編み物がブームだ。手編みといえばマフラー、セーターというイメージかもしれないが、いま流行っている編み物は一味違う。
ブームの発端は、K-POPアイドルだ。
「TWICE」のモモさんが昨年1月、猫耳ニット帽を被った写真をインスタグラムに投稿。実はこの猫耳ニット帽は「LE SSERAFIM」の宮脇咲良さんの手編みだった。
その後、宮脇さんが手編みのビスチェを衣装として着用、「自分も作ってみたい」と編み物を始めるファンが増えた。
猫耳ニット帽などの編み方をユーチューブにアップしているもちだあかりさんもその一人。
母からもらった道具を使って編み物を始めたが、趣味が増え編み物からは卒業。大人になって編み物を再開していた2023年冬、NewJeansが2000年代風のポップなY2Kファッションにボーダーの猫耳ニット帽を合わせているのを発見。かわいさに衝撃を受けた。
「いい意味で編み物っぽくないんです。今流行しているのは、ポーチやイヤーマフなど実用的な小物で、シンプルなデザインです。
パステルカラーなど鮮やかな毛糸、風合いのあるもこもこした毛糸を使った作品も増えています。今まで編み物のイメージが強かったマフラーやセーターは棒針編みが向いていますが、いま流行っているのは、かぎ針編みです」
棒針編みは基本的には平面にまっすぐ編むが、かぎ針編みは立体的に編める。
「かぎ針編みは極端に言えば、どんな形も編めて、自由度が高いです。オリジナリティーを出したい今の流行にマッチしています」