2020年の「緊急事態宣言」が拍車をかけた高齢者の【ヨボヨボ化】…抜け出すための"2つの栄養素"
特に中高年以降に不足しがちな栄養素は、たんぱく質と脂質。多くの人にとって、たんぱく質が多く含まれる肉などが消化に負担がかかるため摂取量が減り、野菜などを中心にした食生活にシフトする傾向にあるようです。
たんぱく質は筋肉をつくる大切な栄養なので、不足すると足腰が真っ先に弱くなります。そして、ここから畳みかけるように老化が始まります。
歩くのがしんどくなって外出や人に会う機会、会話が減って認知機能が落ちる、内臓も弱くなる、肌も衰えるなどヨボヨボまっしぐらです。
脂質については、コレステロール値を気にして摂取量を抑えることを意識する人が増えます。
しかし、コレステロール値が低く基準値に近ければ近いほうが安心というのは大きな勘違い。コレステロール値は高齢になれば基準値より高いくらいが病気になりにくいのですから。
また、コレステロールは免疫細胞の材料であるにもかかわらず、避けてしまうことで免疫機能を低下させてしまいます。すると、感染症や病気のリスクが高まり、イキイキから遠ざかってしまうのです。
こうした低栄養や免疫機能の低下に加えて、ボケること、病気や死ぬことなど、高齢になると健康が失われていくことに過剰な恐怖心を抱き、病院通いが始まって薬が増えていくことも、ヨボヨボを加速している場合があります。
さらに拍車をかけた2020年の「緊急事態宣言」
薬は病気を治すためのものだから悪いわけではないけれど、薬頼みは副作用の危険性もあるので考えものです。
例えば、骨粗しょう症の薬に頼りすぎて胃腸障害を起こす、認知症の薬で失禁症になる。それに気づかず、胃腸や失禁症を改善する薬を出してしまう医者もいます。薬ループにはまり、薬漬けから抜けられません。
このように、高齢者にはヨボヨボになる理由がそろっているのです。
そしてもうひとつ、高齢者の不健康に拍車をかけたのは、新型コロナウイルスが蔓延していた時期に、「外出は控えて」と家の中に閉じ込めたことです。日本の医療はこれで大丈夫なのか、と疑問でなりません。
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