2020年の「緊急事態宣言」が拍車をかけた高齢者の【ヨボヨボ化】…抜け出すための"2つの栄養素"

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プロテインは確かにたんぱく質の摂取量を確保できますが、それ以外の栄養素はあまり期待できません。

豆腐も良質なたんぱく質ではありますが、高齢者に大切な免疫やホルモンの材料となるコレステロールがとれません。

高齢者を低栄養から救う「強い味方=牛乳」

こういうときに便利なのが「牛乳」です。牛乳には次のようなよさがあります。

『医師が教える長生きする牛乳の飲み方 たんぱく質をおいしくとって健康寿命をのばす!』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

●5大栄養素が含まれていて完全栄養食に近い

●不足しがちなたんぱく質を補いやすい

●免疫細胞の材料となるコレステロールがとれる

●骨の材料であるカルシウムの吸収率が高い

●消化の負担が小さく、食欲がないときでも飲みやすい

●歯が悪くても飲める

●朝飲めばよい睡眠に導かれ、昼飲めば活動的に、夜飲めば骨が健康になる

●水分補給代わりに手軽にとれる

●コーヒー、ココア、いちごやキウイなどを入れてもおいしい

●塩と相性がよくて料理にも使える

●ヨーグルト、バター、生クリームなど、身近な乳製品でも同様の栄養がとれる

●スイーツの材料にもなるので、甘いものを食べて幸せになれる

こうした強みがあることが、私が中高年に牛乳をすすめる理由です。ぜひ「毎日牛乳」を実践してみてください。イキイキと過ごすための第一歩になります。

和田 秀樹 精神科医

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わだ ひでき / Hideki Wada

1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、浴風会病院精神科医師を経て、現在は和田秀樹こころと体のクリニック院長。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたって高齢者医療の現場に携わる。『70歳が老化の分かれ道』(詩想社新書)、『80歳の壁』(幻冬舎新書)、『60歳からはやりたい放題』(扶桑社新書)、『老いたら好きに生きる』(毎日新聞出版)など著書多数。

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