2020年の「緊急事態宣言」が拍車をかけた高齢者の【ヨボヨボ化】…抜け出すための"2つの栄養素"

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2020年4月に緊急事態宣言が発令され、移動や人と話す自由が大きく制限されました。特に高齢者に対しては、感染しないことを最優先として、家の中に閉じ込めようとしたのです。

その結果、足腰が弱り、ひとり暮らしの方は会話をする機会が減りました。

また、大切な家族と会えない、最後かもしれない旅行もできず、人生の娯楽を奪われたことでヨボヨボになった高齢者が増えたのです。

その後はアルコール消毒やマスクの着用が推奨され、日常的にウイルスや細菌に接する機会が激減。免疫系が十分に訓練されず、免疫機能の低下につながったのだと思います。

「元気で長生き」に必要なのは薬ではない

医療は病気を治すためのもので、治療や薬でしんどい症状を改善します。しかし、人を元気にするのは医療ではなく、栄養や免疫、そして娯楽なのです。

元気で長生きするのに必要なのは、病気にならないように薬を飲む、粗食や偏食にするその前に、栄養状態をよくして免疫機能を上げて楽しく過ごすことなのです。

栄養状態がよければ、年齢よりも若々しく見えるはずです。

野菜に重きをおくのではなく、不足しがちなたんぱく質をしっかりとれていれば、肌や髪は若々しく、血管や筋肉も強くて老けづらい。血管が丈夫なら脳出血などにもなりにくい。

さらに、筋肉があれば颯爽と歩けて加齢に伴う筋肉の減少や筋力の低下(サルコペニア)の防止や、脳の活性化にもつながり認知症のリスクも下がります。

無意味に嫌ったコレステロールをしっかりとれば、免疫機能が高まって病気のリスクは減るし、女性ホルモンや男性ホルモンが活性化して意欲にあふれ、人付き合いを大切にするようになります。

漠然と健康への不安を抱えるより、栄養状態を底上げするほうが、イキイキと健康長寿を全うするためには建設的なのです。

しかし、高齢になると食が細くなるのも事実。「肉は苦手なので、プロテインや豆腐でもいいですか?」と聞かれることがあります。結論から言うと「NO」。

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