フジテレビ「Live News イット!」青井実アナのパワハラが致命的である理由

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
青井実
『Live News イット!』公式サイトより

4月9日、フジテレビは報道番組『Live News イット!』のメインキャスターを務める青井実氏にスタッフへの不適切な言動があったことを発表した。

昨年5月頃に番組リハーサル中に強い口調でスタッフを叱責したことと、昨年10月の放送終了直後にピンマイクを放り投げ、スタッフを厳しい口調で叱責したことが明かされた。

青井氏に対し、今後は2度と同様の言動がないように申し入れを行った。本人から関係者に謝罪を行い、反省の意が示されたとして、番組出演を継続させるとした。同日放送の番組内で青井氏はこのことに触れて、「本当に自分の未熟さが出てしまったと痛感しています。申し訳ありませんでした」と謝罪した。

この事実が公表されたきっかけは、週刊誌の取材である可能性が高い。週刊誌は彼のパワハラ疑惑について取材を進めており、発表の3日前には青井氏本人に直撃取材をしていた。この時点では彼は疑惑を完全に否定していたという。取材を受けるまでテレビ局側が事実を隠蔽していた疑いも持たれている。

次々と表出するコンプラ意識の欠如

中居正広氏の性加害問題に端を発する一連の騒動により、フジテレビは開局以来最大の危機に陥っている。その中で社員や関係者の不祥事やセクハラ、パワハラが次々に報じられ、メディアとしての信頼は失われた。

そんな中で追い打ちをかけるように現役の番組メインキャスターのパワハラが明らかになってしまった。上場企業としてはあるまじきコンプライアンス意識の欠如がどんどんあらわになっている。

2/3PAGES
3/3PAGES
ラリー遠田 作家・ライター、お笑い評論家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

らりーとおだ / Larry Tooda

主にお笑いに関する評論、執筆、インタビュー取材、コメント提供、講演、イベント企画・出演などを手がける。『イロモンガール』(白泉社)の漫画原作、『松本人志とお笑いとテレビ』(中公新書ラクレ)、『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー携書)、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論』(イースト新書)など著書多数。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事