「辞めるなら、黙って辞めてくれ」感情的な一言が離職の連鎖を招いた コンサルタントが見た実例3選「何回送別会やれば気がすむんだ!」

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メタ認知とは、自らの発言、行動、思考などを客観的に捉えることをいいます。感情的な状態で発言しないためには、まず「今、感情的になっている」と自分の状態を客観的に把握することです。

そのうえで、「感情が整うまで発言するな」と自己対話を行うことが必要です。

これはメールやチャットでも同じで、感情的な状態では送信せず、感情が整うまで待って送信することです。

こういった対応ができるかどうかは人間関係に大きな影響を与えます。それが経営やビジネスの結果を大きく左右します。

感情を管理する力の重要性はますます高まる

こういった「感情を管理する力」はこれまでも必要な力として求められてきました。

ただ、人手不足が深刻化し、部下の離職を防ぐことがより強く求められる現在において、この力がこれまで以上に求められています。

この力が不十分で、感情的な対応によって部下の離職を招く人は、これからの時代、高い評価を受けることは難しくなるでしょう。

実際、人手不足が深刻だったある会社では、複数の部下を離職させた執行役員を降格させました。

そういったことにならないよう、「感情を管理する力」の重要性を改めて認識していただき、メタ認知や自己対話の力を磨いていただければと思います。

藤田 耕司 経営心理士、税理士、心理カウンセラー

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ふじた こうじ / Koji Fujita

一般社団法人日本経営心理士協会代表理事、公認会計士、税理士、心理カウンセラー。これまで1200件超の経営相談を受け、心理学と会計を活用した経営改善を行う。その経験から経営者の心理、部下の心理、顧客の心理を分析し、経営心理学として体系化することで経営改善の成果を高める。また、経営心理学を学ぶ「経営心理士」の資格を創設。経営心理士講座の受講生はのべ5000名を超え、その内容は大手企業や省庁でも導入される。著書に『リーダーのための経営心理学』(日本経済新聞出版社 日本、台湾、韓国の3カ国で出版)、『経営参謀としての士業戦略』(日本能率協会マネジメントセンター)。

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