リアルに「リアルウコン」のマーケティング戦略を聞いてきた《それゆけ!カナモリさん》

 認知を取りつつ、一方で最大の課題を今まで手に取っていなかった多くの消費者に対する「体験」を創出することに置いた。50万本のサンプリングである。美味しいというメッセージが浸透した後に、それを実感させることができればリピートは取れるという狙いからだ。場所は料飲店、カラオケ店、そして新橋SL広場などの街頭である。


もう一つの課題はサンプルをもらったり、自分で買ったりしたユーザーから体験談を引き出す「場作り」である。2011年末にTwitterでリアルウコンアカウントを取得し、1ヶ月で5000人のフォロアーを獲得した。メーカーは薬事法の規制によって効果効能を言えない。しかし、ユーザーからは「美味しかった」という味の感想だけでなく、「次の日、身体が楽だった」などの体験の声も集まった。

■リアルウコンのマーケティングマネジメント

 前述の通り、リアルウコンのマーケティングマネジメントは理想的な流れができていることがわかる。競合と取り合うのではなく、独自のターゲットを設定し、そのターゲットに刺さるポジショニングを作り出し、製品・価格・販売チャネル・プロモーションのいわゆる4Pもターゲット、ポジショニングとの整合性を図っているのだ。

その効果があって、現在リアルウコンは販売目標数を超える売れ行きを続けているという。今後の課題としては、さらなるターゲット拡大を目指し女性層の取り組みにも注力するという。

どのようにリアルウコンがマーケティングマネジメントを強化していくのか、今後も注目に値するといえるだろう。

《プロフィール》
金森努(かなもり・つとむ)
東洋大学経営法学科卒。大手コールセンターに入社。本当の「顧客の生の声」に触れ、マーケティング・コミュニケーションの世界に魅了されてこの道18年。コンサルティング事務所、大手広告代理店ダイレクトマーケティング関連会社を経て、2005年独立起業。青山学院大学経済学部非常勤講師としてベンチャー・マーケティング論も担当。
共著書「CS経営のための電話活用術」(誠文堂新光社)「思考停止企業」(ダイヤモンド社)。
「日経BizPlus」などのウェブサイト・「販促会議」など雑誌への連載、講演・各メディアへの出演多数。一貫してマーケティングにおける「顧客視点」の重要性を説く。
◆この記事は、「GLOBIS.JP」に2012年2月24日に掲載された記事を、東洋経済オンラインの読者向けに再構成したものです。

 

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