初心者必見!山歩きのための「パッキング術」 バッグに“絶対に入れておくべきアイテム”とは?
ソト(SOTO)の小型ライター「ポケトーチ」。このライターはガス注入式ではなく、市販の100円ライターを装着する珍しいタイプ。100円ライターのか弱い火が、これに挿入しただけで力強いバーナーになる。強風でも容易に火を点けられる。
続いて鎮痛剤やアレルギー性鼻炎薬など、山でも使いそうな常備薬を入れたピルケース。虫よけ代わりのスプレー式ハッカ油、それに塩タブレット。
ウエットティッシュとティッシュペーパー。ウエットティッシュはそのへんのコンビニでさまざまな商品が売っているが、分量が多くて重いものが多い。このライオン「キレイキレイ除菌ウエットシート」は10枚入りなので、ポーチに入れてもかさばらず日帰りの登山にちょうど良い分量だ。
ティッシュペーパーは通常のポケットティッシュではなく「使い捨てハンカチ」という名称で販売されている商品をアマゾンでまとめ買いして使っている。普通のティッシュよりも丈夫で破れにくく、コンパクトで使いやすい。
フラット登山は軽量化にそれほど気を配らなくていい
さて、ここまでスタッフバッグやポーチで小分けするバッグ・イン・バッグの手順を解説してきた。これさえ整っていれば、あとはどうでも良い。せいぜい考えておく必要があるのは、取り出すことが多いものは上のほうに入れ、あまり取り出さないものは下のほうに入れるといった凡庸な注意点ぐらいだ。
とはいえ「荷物をどう軽くするか」という点も重要と感じている人は多いだろう。ここからウルトラライトハイキング(UL)に行き着く登山者も多い。
しかしULは、そもそも「荷物を軽くすればいい」というだけの哲学ではない。土屋智哉さんの著書『ウルトラライトハイキング』には、こう書かれている。
「ライトウェイトでシンプルな道具によるハイキングスタイル。それはハイカーと自然との関係をより濃密なものにするためのスタイルです」「道具を軽くすることではなく、自然とつながる感覚を得ること。それこそがウルトラライトハイキングの核なのです」
軽くすることによって、背中のずしりと重い荷物を意識する必要がなくなり、目の前の自然と向き合うことができる。そういう思想なのである。これにはわたしも非常に共鳴する。
とはいえ、ULが流行りすぎた結果、「軽けりゃ何でもいい」というような製品があふれかえっているのも現実。何度も書いているが、バックパックなどをとにかく軽くするためバックルなどのパーツがあまりにもチープになっているような製品も少なくない。
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