初心者必見!山歩きのための「パッキング術」 バッグに“絶対に入れておくべきアイテム”とは?

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わたしは、日帰りのフラット登山を楽しむのであれば、ULにそこまでこだわる必要はないと考えている。ULはあくまでもテントを中心とした長い山の旅、つまりロングトレイルに寄り添った哲学だ。しかしフラット登山は、しょせんは日帰りの楽しい旅である。もともと荷物は少ないのだから、軽量化にそれほど気を配らなくても済む。

手軽なトレーニングになる「ラッキング」

そもそも少しぐらい重さを感じたほうが、良いトレーニングになるということもある。「ラッキング」というエクササイズをご存じだろうか。これはもともと銃などの重荷を背負って長距離を歩く軍事訓練からきたといわれ、重りの入ったバックパックを背負って歩く有酸素運動のエクササイズである。重いバックパックが心肺機能を強めるとともに、有酸素だけでなく筋力トレーニングにもなるとされている。

ラッキングは世界的なスポーツメーカー・ナイキもオススメしている。2022年に公式サイトで配信された「ラッキングについて知っておくべきこと:ラッキングとは何か、そのリスクとメリット、やり方について」という記事は、こう書いている。

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「ラッキングを始めたばかりの頃は、リュックに入れる重りが自分の体重の10パーセントを超えないようにすること。10パーセントで問題なければ、1~2週間毎に重りを10~15パーセント増やしていくと良い」「更にトレーニングを続けてみて問題がなければ、最大で体重の25パーセントまで重量を増やしていってみよう」

わたしは体重が70キロ余りなので、10パーセントだと7キロぐらい。だいたいいつものバックパックの重さに等しい。最大で25パーセントとなると18キロぐらいになる。これはテント山行もできるぐらいのかなりの重さで、けっこうなハードトレーニングと言えそうだ。

いずれにせよ、適切な重さのバックパックを背負うのは軽いトレーニングとしてもオススメできるのは間違いない。だから5〜10キロ程度の荷物を背負って「これもラッキングの一環」と自分に言い聞かせよう。

佐々木 俊尚 作家・ジャーナリスト

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ささき・としなお / Toshinao Sasaki

1961年兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部中退。毎日新聞記者、『月刊アスキー』編集部を経て、2003年よりフリージャーナリストとして活躍。ITから政治、経済、社会まで、幅広い分野で発言を続ける。最近は、東京、軽井沢、福井の3拠点で、ミニマリストとしての暮らしを実践。『レイヤー化する世界』(NHK出版新書)、『そして、暮らしは共同体になる。』(アノニマ・スタジオ)、『時間とテクノロジー』(光文社)など著書多数。

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