初心者必見!山歩きのための「パッキング術」 バッグに“絶対に入れておくべきアイテム”とは?
さらにスタッフバッグやポーチを用途によって色で識別できるようにしておくと、バックパックの中を覗いただけで、どこにあるかがひと目でわかる。実にスピーディーに取り出すことができる。
もう一点のメリットとして、絶対濡らしたくない着替えや電子ガジェット類などは、防水のポーチに入れておくことで二重の雨対策をとることができる。バックパックの防水性能が高くても、雨の中で開けてモノを取り出そうとするときにはどうしても内部が濡れてしまう。防水ポーチに入れておけば、それ以上水が浸入することはない。
小分けするときのポイント
どのように小分けするのが良いか。ここでわたしが登山の際にどのように小分けしているのかを、写真で説明しよう。

右上のレインウェア、レインパンツ、ダウンジャケットはそれぞれ単体でスタッフバッグに収納している。モンベルのダウンジャケット「プラズマ1000」は驚くほど暖かいのにもかかわらず、超コンパクト超軽量(なんとたったの130グラム)の春秋用防寒着だ。急に寒くなるとか、道に迷って遭難し最悪は山中で一夜を明かすとか、そういう緊急事態に備えて、いつもバックパックに放りこんでいる。
気をつけるべきは購入時についてくる付属の布袋ではなく、完全防水のスタッフバッグに入れ替えておくことだ。濡れると防寒性能の落ちるダウンは決して水を浸入させてはならない。
その下にある黒いポーチも完全防水で、電子ガジェット用。モバイルバッテリーとケーブル、アップルウォッチの充電アダプタなどが収めてある。
さらにその下の水色のポーチは、登山終了後にお風呂に行くときの洗面具。歯ブラシと歯間ブラシ、小さなボトルに移し替えた化粧水とヘアオイル。水色ポーチとともに必ず持っていくのが、履き替えるための軽い靴と着替え。靴はメレルのベイパー・グローブ6。それらをまとめてエコバッグに収める。わたしが愛用しているのは、丈夫さと軽さで定評のあるグラナイトギアの「エアキャリアー」という製品である。簡易なショルダーベルトがついていて開口部はジッパーで閉じることができ、温浴施設や駐車場などをウロウロする時も使いやすい。
左上は小物類を入れるポーチ。パタゴニアのブラックホール・キューブという定番商品で、3・6・14リットルと大中小のサイズが揃っており、最小の3リットルは小物類を収めるのにちょうど良い。このポーチには緊急時のためのココヘリ(山岳捜索サービス)発信機を取り付けている。
ブラックホール・キューブの下には、真っ赤な色で目立つエマージェンシーキット。その下には、モンベルのトレールワレットと雨天時にワレットを収める防水のサコッシュ。
その下には昼食用のガスバーナーのジェットボイル。
ブラックホール・キューブの中の小物類も説明しよう。

オピネルの折りたたみ式小型ナイフ。いずれもアルミのスプーン・フォーク・箸。ブラックダイヤモンドのヘッドランプ。
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