マイナンバーカードの認証で転売防止、ハロプロコンサートで実証実験。QRコードチケットと顔認証で入場をスムーズに

マイナンバーカード認証で購入したQRコードチケットと、購入時に登録した自身の顔を使った認証(一般購入者ではなく、デジタル庁によるデモを撮影)(写真:筆者撮影)
「転売ヤーのせいで、チケットが入手できない」「高い転売チケットしか手に入らない」「欲しいガンプラが買えない」と、『転売ヤー』による被害は幅広く、我々も直面することが多い。オリンピックや、ワールドカップ、著名アーティストのライブなど、希少性の高いチケットや、ガンプラやゲーム機など、我々が強く『欲しい』と思うものには、かならず『転売ヤー』が関わってきている。
その転売行為を、マイナンバーカードを利用することで制限しようという試みをデジタル庁が行っている。今回、ハロー! プロジェクト(ハロプロ)のコンサート『Hello! Project ひなフェス 2025』で行われた実証実験を取材した。

幕張メッセで開催されたコンサート『Hello! Project ひなフェス 2025』(写真:筆者撮影)
転売の何が悪いのか?
『転売ヤー』という言葉が話題になりはじめたのは10年ほど前から。転売、せどりという行為、職業は昔からあるが、ヤフオク!や、メルカリなど、顔を見せずにインターネット経由で手軽に個人が販売できる手段が普及したことによって、顕在化したといえるだろう。
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