マイナンバーカードの認証で転売防止、ハロプロコンサートで実証実験。QRコードチケットと顔認証で入場をスムーズに

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たとえば、先ごろ販売されたNintendo Switch 2では「お子さんや、本来ゲームを楽しみたい人に適切な価格で届いてほしい」とオンラインストアでの販売のみとし、Nintendo Switch Onlineに累積1年以上加入しており、Nintendo Switchソフトのプレイ時間が50時間以上の人に限る……とする対策が取られた。また、同機は日本語対応のみとなっており、海外への流出を防ぐようになっている。これにより一定の成果が得られたようだが、そのような対策を取れる製品ばかりではない。

そこで、デジタル庁が提案しているのが、マイナンバーカードを使った転売防止だ。

マイナンバーカード認証
今回の実証実験の仕組み(資料提供:デジタル庁)

以前にも書いたが、マイナンバーカードは『オンラインとオフラインで、本人性を立証するためのカード』だ。マイナンバーカードを使えば、オンラインでもオフラインでも、『持ち主が本人である』ということを立証できる。その性質を使えば『本人が買って、本人が入場した』ということを立証できる。安全、確実な転売防止策だ。

『デジタル認証アプリ』を使った購入フロー

今回、実証実験が行われたのは『モーニング娘。』で知られるアップフロントプロモーションの複数の女性アイドルグループが共同で開催する『Hello! Project ひなフェス 2025』の3月29日と、30日に開催された計4講演。すべてをマイナンバーカードで認証するチケットとしたわけではないので効果は限定的だが、全体の約13%が利用したとのことなので、およそ3000人弱が利用した。

このイベントでは、playgroundが運営するチケット発券サービス『MOALA』を利用。イベントのチケット販売においてMOALAは一般的なサービスだが、今回はマインナンバーカードとの連携機能を組み込んで販売が行われた。

チケット購入時は、サイトで顔写真を登録、さらにデジタル庁の『デジタル認証アプリ』を使ってマイナンバーカードの電子証明書の有効性確認を行うことで、サイトの中で顔写真とマイナンバーカードの認証情報を紐づける。その後、クレジットカード情報を入力してチケットを買うのは通常のチケット購入と同じ。

マイナンバーカード認証
チケット抽選申込、本人確認、抽選、会場入場フロー(資料提供:デジタル庁)
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