小泉進次郎もご執心、無人タクシーの実力は? ハマスタをロボットタクシーが駆け抜けた夜

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
ロボットタクシーに乗って、始球式に現れた小泉進次郎氏(撮影:尾形文繁)

10月2日、横浜スタジアムで開かれた読売巨人vs横浜ベイスターズ戦。始球式を行う小泉進次郎・内閣府大臣政務官は、自動運転タクシーの運転席に乗り込み、ハンドルを握らずに両手を振りながらゆっくりとスタジアムに現れた。

前日の10月1日、内閣府と神奈川県は自動運転タクシーの実証実験を行うことを発表した。プロジェクトの推進役である進次郎氏は会見で、「自動走行プロジェクトをやりたい人を、全力で後押ししたいと考えています」と宣言。完全自動走行車の実現に対する熱意を繰り返し語った。

具体的なプロジェクトとして、2016年初めをメドに神奈川県藤沢市で自動運転タクシーの実証実験を開始するほか、仙台市や名古屋市でも実験を行う計画だ。

来年にもロボットタクシーが市街を疾走

実証実験を担うのが、ディー・エヌ・エー(DeNA)とロボットベンチャーのZMPの合弁会社「ロボットタクシー」である。同社は5月末に設立したばかりの会社で、DeNAが66%を出資している。

ZMPの社長でロボットタクシーの会長を務める谷口恒氏は、「DeNAは実行する力が非常に強いパーフェクトな相手」と合弁相手に賞賛を惜しまない。

裏付けるようにロボットタクシーのプロジェクトは猛烈なスピードで走り出している。谷口氏とDeNA執行役員の中島宏氏が、同社を設立したのが5月。それから8月下旬に黒岩祐治・神奈川県知事に面会してから、10月には実証実験の概要が決定している。

次ページ自動運転に立ちはだかるジュネーブ条約
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事