晩婚化だ、未婚化だと騒がれ、その対策がいろいろと考えられていますが、その前にもっと幼いうちから男女が自然に交流する機会が必要だと思っています。
学校教育の中で男女が一緒になって飯盒炊さんを行うなどの活動を積極的に取り入れることはとても有意義です。男の子が薪をくべたり、火を起こしたりする一方で、女の子がお皿を洗ったり、食材の準備をしたりする。こうした経験を通じて、自然な役割分担が生まれます。
今の学校教育で「早く結婚しろ」は無理がある
現在の学校教育では、ジェンダーの観点から役割分担について慎重に扱われる傾向がありますが、結婚とは男女が協力し合って家庭生活を営むもの。ジェンダーの問題に過度にこだわりすぎると、実生活とのギャップが生じてしまうのではないかと懸念しています。
そして、10代後半くらいからはどんどん恋愛を経験してほしい。また、親もそれを肯定的に捉えるようになってほしい。
学生のうちに恋愛をして、気心の知れた人とそのまま結婚するのは理想的な形。同じ大学に通う学生たちは、家庭環境や経済状況も似ていることが多く、価値観が合いやすい傾向があります。社会に出てから婚活を始めると、価値観が合う人を見つけるのはなかなか大変です。
親の過干渉、学校教育のあり方、そして前編で触れた職場のハラスメント回避など、社会全体が男女の交わりを回避し、結婚を促進しない傾向にあります。子どもたちに過度に制限をかけておきながら、いざ社会に出たら「結婚しろ、結婚しろ」と急かしても、自力で結婚できるわけがありません。婚活に苦労するのは当然のことなのです。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら