寡占化するスマートフォン市場に新たな風。“背面が光る”英Nothingが楽天モバイルと手を組み日本展開を加速

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日本市場においてもDiscordを通じたコミュニティ活動を展開し、2024年には東京・原宿で期間限定のポップアップストアを開設するなど、ファンとの直接的な交流を重視している。

Nothing
2024年には東京・原宿でポップアップストアを展開した(筆者撮影)

楽天モバイルとの戦略的提携

Nothing Japan マネージングディレクターの黒住吉郎氏は「これまで日本ではソフトローンチという形で、オンラインやMVNOを通じて展開してきたが、今回初めて大手通信事業者と販売に関するコラボレーションをさせていただく」と語る。

楽天モバイル
MNOとして初めて、楽天モバイルでの取り扱いが決定した(筆者撮影)

黒住氏によれば、楽天モバイルを選んだ理由について「楽天さんと向いている方向性は似ている。楽天さんのアプローチがディスラプティブ(破壊的)というか、業界の慣習にとらわれないやり方でサービス提供している。我々も新しいことをやろうとしているので、そこに共鳴する部分があった」と説明。

「お互いまだ市場で成長段階であり、どちらも既存のビジネス慣習に縛られないという共通点がある」と提携の背景を語った。

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Nothing Japan マネージングディレクターの黒住吉郎氏(筆者撮影)

今回の提携では、楽天モバイル限定でブルー色を展開。約100店舗で販売し、実機展示も行われる予定だ 黒住氏は「楽天モバイルは成長中の通信事業者だが、すでに850万の契約者を抱えている。決して小さい存在ではない」と、パートナー選びの戦略性を強調した。

楽天モバイル
日本ではブルー色を楽天モバイル限定で販売する(筆者撮影)
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