コメ高騰で「夕食パスタ16.5%増」日本の家庭が選ぶ"救世主メニュー"の正体
逆に減少が目立ったのが、副菜のサラダ・生野菜で2025年2月には前年比90.9%と1割弱も落ち込んでいる。キャベツをはじめとする葉物野菜も高騰しており(参考:価格高騰で「キャベツ離れ」日本人の食卓に大変化)、食事全体で支出が増えないようメニューを選んでいそうだ。
副菜では、常備菜・飯の供も減少してきている。常備菜・飯の供の減少は朝食に限ったことではなく、後述する昼食・夕食でも見られた。コメの登場回数がそれほど減っていなくても、ほかのメニューを増やしてコメの消費量を減らした結果、常備菜・飯の供も減っているのではないだろうか。とりわけ減っていたのが、価格の上昇している海苔や佃煮であったことから、節約のために減らしている様相も見て取れた。
昼食ではボリューム感のある揚げ物や中華料理などを活用

続いて昼食を見ると、主食のうち緩やかな伸びが見られたのがパスタ。2025年1月・2月と前年比でほかの主食をやや上回っている。腹持ちがよく、コメと比べておかずなどのほかのメニューを減らしやすいことから節約にもつなげやすいことが堅調な理由ではないだろうか。
主食以上に変化が大きかったのが主菜で、揚げ物と中華料理・炒め物は2025年2月に前年よりも1割ほど増加した。揚げ物ではメンチカツやフライドチキン、中華料理・炒め物では春巻きや麻婆豆腐などが特に増えており、費用を抑えてもボリューム感を出しやすいメニューが人気となっている。
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