コメ高騰で「夕食パスタ16.5%増」日本の家庭が選ぶ"救世主メニュー"の正体

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夕食では昼食以上にパスタが伸長しており、2025年2月には前年比116.5%となった。なかでもミートソースパスタやクリームソースパスタなどボリューム感を出しやすいメニューが大きく伸びている。

主菜の揚げ物も堅調だが昼食ほどの伸びが見られていない。夕食でとりわけ伸びが見られていたおかずは副菜の豆腐料理で、おからや肉豆腐などが伸びていた。夜に揚げ物を食べ過ぎて胃もたれすることを懸念しているためか、満腹感を得つつも健康にも配慮できる豆腐料理の人気が高まっているようだ。

ボリューム感を出しやすい食材がコメの代替品に

高騰によりコメ離れが進むなかでも、食事の満足度を損なわないよう食卓のメニューを工夫していることがわかった。コメの代わりとして主食のシリアルやパスタが人気となるだけではなく、コスパがよくボリューム感を出しやすいポテトや豆腐などのおかずも、コメの代替需要を取り込んでいそうだ。

また、コメ以外にも高騰が続く、生鮮野菜や海苔なども食卓からは減少しており、食事全体で支出が増えないよう考慮していることがうかがえた。

木地 利光 市場アナリスト

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きじ としみつ / Toshimitsu Kiji

市場調査会社インテージの市場アナリスト。食品、飲料、雑貨など各種消費財のデータを分析し、新聞・雑誌・TVなど各種メディアに対して、取材対応や情報提供を実施。メディア掲載は、年間100件を超える。

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