英語教師が24時間実演して発信!フィリピンの日系語学学校がライブコマースを席巻中!

TikTokの動画生配信などを通じて商品を販売する「ライブコマース」。日本では今一つ盛り上がりに欠けるが、世界屈指のSNS利用国フィリピンで圧倒的な存在感を示す日本企業がある。中部セブに拠点を置く英会話学校「QQイングリッシュ」だ。
英語留学とオンライン英会話で実績を伸ばしてきたが、2024年はTikTokフィリピンのライブコマース売り上げランキングの上位を独占し、事業の柱となりつつある。食品大手のネスレなどから委託を受けて実況販売するのは同校の英語教師たち。TikTokは2025年中に日本でもライブコマースを始めるとうわさされており、国内でも関心を集めそうだ。
地元の言葉で語り続ける
セブのリゾート地マクタン島にあるQQイングリッシュ・ビーチフロント校。14階建てビルの全棟をまるまる使ったキャンパスのうち、6階の1350平方メートルはすべてライブコマース向けの仕様となっている。53のブースが並び、それぞれ大型の照明器具とパソコン、複数のモニター、スマホなどがセットされている。
ホストと呼ばれる売り子の多くは同校の英語教師。タガログ語、あるいは地元のビサヤ語で口上を述べながら商品を売り込んでいく。食品や衣料品ならハイテンションに、携帯電話やアクセサリーはゆっくりと落ち着いた声で。機器類の操作担当や商品を見せる係が1人か2人つくこともあるが、ベテランならすべての作業を1人でこなす。
チャット機能で視聴者からサイズや商品の詳細などについて問い合わせがあるとその都度、「ハーイ、マダム」などと声掛けしながら答えていく。携帯電話を手に取って使い勝手を説明し、補助員が服を試着してサイズやコーディネートを紹介する。モニター画面には視聴者の数、売り上げの数字が刻々と刻まれてゆく。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら