岡山の鉄道のまちへ「鉄道並み」に走るバスの本領 神姫バス、復刻塗装になぜ「クラファン」活用?

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費用はクラウドファンディングで支援を募ることにした。目標額は300万円。

復刻塗装が実現すれば、その車両を使用し2025年11月1日に「中国ハイウェイバス開業50周年記念特別運行」として、2020年まで存在したノンストップの「超特急」として津山駅―大阪駅で1往復走らせる。翌日の11月2日には「兵庫・山崎編」として2003年まで運行していた「急行山崎線」を1日限りで復活させる計画だ。

クラウドファンディングの結果、期限の2024年7月末までに目標を上回る386万9500円が集まった。

なぜクラファンを活用?

そもそもなぜ、クラウドファンディングで資金を調達することにしたのか。同社バス事業部計画課の岩津萌輝さんは「神姫バスのファンでいてくださる皆さまと、一緒に50周年をお祝いするイベントを作り上げたかった」と説明する。

「クラウドファンディングのサイトに寄せられたメッセージで、皆さまから応援されているのをとても感じました。地元の方やバスファンの方、かつて神姫バスで中国ハイウェイバスに乗務されていたOBの方からも支援をしてもらえました」(岩津さん)

デザインの復刻にあたっては三菱ふそうにも協力してもらい当時の資料を探し出した。ロゴ等のフォントも工場と綿密に打ち合わせるなど「とにかくディテールにこだわっている」(岩津さん)。車体前部は旧社章を立体感のあるエンブレムとした。

デザイン復刻作業中の車両。前面のエンブレムのサイズはこの時点で確定してなかった=2025年2月(記者撮影)
【写真】「三菱初代エアロバス復刻塗装プロジェクト」の裏側。まだ塗装作業が完了しただけでロゴやエンブレムも取りつけていない車体をぐるりと周って見る
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