岡山の鉄道のまちへ「鉄道並み」に走るバスの本領 神姫バス、復刻塗装になぜ「クラファン」活用?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

拡大

大阪市内から津山駅へ公共交通機関でアクセスする場合、新大阪から岡山駅まで山陽新幹線で行って津山線に乗り換えるのが定番。ほかに鳥取と結ぶ特急「スーパーはくと」に乗り、佐用駅で姫新線に乗り換える、など複数のルートが考えられる。そのなかで「乗り換えなし」の大きなアドバンテージを誇るのが高速バスの「中国ハイウェイバス」だ。

中国ハイウェイバスは神姫バス(姫路市)と西日本ジェイアールバス(大阪市)が共同で運行する。

大阪から津山へ向かう下りの場合、大阪駅JR高速バスターミナルを出発すると新御堂筋を北上、東海道・山陽新幹線の新大阪駅、千里ニュータウンを経由。千里ニュータウンのバス停は大阪メトロ御堂筋線に直通する北大阪急行線の桃山台駅の駅前にある。

中国池田インターチェンジから高速道路を走行。兵庫県に入ると、宝塚インター、高速東条、北条など中国自動車道沿いのバス停に立ち寄っていく。

北条といえば、JR加古川線・神戸電鉄粟生線の粟生駅と加西市の玄関口である北条町駅を結ぶ北条鉄道が知られているが、中国ハイウェイバスのバス停と北条町駅とは徒歩で約800mの距離がある。

兵庫県内は難読バス停名?

兵庫県内では吉川(よかわ)、夢前(ゆめさき)、葛根(かずらね)、上月(こうづき)など県民以外には、読めそうで読めない“難読地名”のバス停が目立つのが特徴だ。

岡山県に入って最初の作東のバス停をすぎると30分弱で終点の津山駅に到着する。大阪駅から津山駅までの所要時間は「急行」で3時間12分、停車するバス停が少ない「特急」は2時間56分となっている。運賃は片道3250円。4枚つづりの回数券であれば1万1700円と1枚あたり3000円を下回る。

大阪駅JR高速バスターミナルを出発し、梅田の街を抜ける中国ハイウェイバスの車両
大阪駅JR高速バスターミナルを出発した中国ハイウェイバスの車両。梅田のビル群を走り抜ける(記者撮影)
この記事の画像を見る(40枚)
次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事